抗酸化 (Anti-oxidant Effects)
ヒト神経芽腫細胞株SH-SY5Yに対して酢酸リナリルを添加すると、過酸化水素処理による活性酸素種(ROS)産生が抑制されたことが報告されました。1)
抗炎症(Anti-inflammatory Effects)
酢酸リナリルの腹膜注射により座骨神経損傷モデルラットの痛覚過敏症状が軽減され、慢性炎症で増加するサイトカインであるTSLPやIL-33の発現が抑制されたことが報告されました。2)
睡眠の質向上(Sleep Improvement)
酢酸リナリルの香りの吸入によりマウスの起きている時間が減少し、ノンレム睡眠の時間が伸びたことが報告されました。3)
鎮痛(Analgesic Effects)
マウス後根神経節ニューロンにおけるカプサイシン、酸、熱に対するCa2+応答が酢酸リナリルの添加により低下したことが報告され、TRPV1チャネルの応答低下による痛み受容感度低下が示唆されました。4)
メラニン産生抑制(Melanogenesis Inhibition)
B16マウスメラノーマ細胞において、メラノサイト刺激ホルモン(α-MSH)処理によるメラニン産生およびチロシナーゼ活性が抑制されたことが報告されました。5)