グレープフルーツは、ミカン科の植物で、高さは約12mぐらいまで成長します。ダークグリーン色の楕円形の葉が交互につき、花は香り高いクリーム色の花が咲きます。果実の生り方が特徴的で、ぶどうの様に数個づつ群がって生り、これがグレープフルーツの名前の由来にもなっています。果実は黄色で、甘さと酸味があり、わずかに苦味を持っています。また種類としては、白肉種と淡紅肉種、紅肉種、有核種と無核種があり、生食用には有色無核種が、加工用としては白肉無核種が好まれています。
歴史的には、18世紀に西インド諸島のバルバドス島で栽培が始まったといわれていますが、1823年ごろにアメリカのフロリダに入り栽培が拡大し、商業的には1930年ごろにフロリダで栽培が盛んになったといわれています。アメリカ合衆国においてはグレープフルーツはポピュラーなフルーツであり、グレープフルーツ油の最大の供給国としても知られています。
グレープフルーツの果実を切ると香りが広がりますが、これは精油が果皮の表面付近に油腔や油胞と呼ばれる状態で存在するためです。実際に顕微鏡で果皮の断面を拡大すると、表面付近に丸い構造が並んでいる様子が観察できます。(精油の貯蔵と生合成についてはこちら⇒ リンク)