• ヒノキ
  • ヒノキ

ヒノキ

  • 学名
    Chamaecyparis obtusa
  • 科目
    ヒノキ科
  • 主な産地
    日本など

植物の特徴

ヒノキは、ヒノキ科の針葉樹で、高さが30-40mにもなる常緑の大木です。幹の直径は1-2mにもなり、幹は直立、赤褐色で滑らかな樹皮を持ち、果実は赤茶色の果実をつけます。ヒノキの由来は、昔の人が木をこすり、火を起こしたことからつけられたことから名付けられたとも、最高の物を意味する「日」をとって「日の木」としたともいわれます。日本固有種であり、太平洋側の本州~九州まで広く分布しています。古くから建築用材としてよく用いられてきたヒノキは、歴史的な建造物にも多く用いられてきたため、馴染み深い木であるといえます。

精油の構成成分

ヒノキ
  • ヒノキ

  • 全成分名称
    ヒノキ木油
  • INCI
    Chamaecyparis Obtusa Wood Oil
  • 使用部位
    木部
  • 抽出方法
    水蒸気蒸留法
  • 採油率
    3-10%
  • ノート
    ミドル
  • 香りの系統
    ウッディ

ヒノキ 精油の特徴

木部から水蒸気蒸留によって得られる精油は3-10%前後で、淡黄色~淡黄色褐色を帯びた色をしています。カジナ-1.4-ジエン、α-ピネン、α-カジノールが主な成分で、香りは爽快感のあるウッディさと重厚感のあるグリーンを感じる香りです。奥行きや深みのある香りに、透明感のある爽やかなグリーンノートが安心感と心地よさを与えてくれます。和精油のユズやベルガモット、他のヒバやユーカリといったウッディ系の精油と合わせるとよりヒノキの香りが引き立ちます。香りがはやや弱めのため、ブレンドの際は少し多めに入れても問題ないです。

精油の構成成分

精油の構成成分

※ロット分析データの一例を記載

  • α-Pinene 25.0%
  • δ-Cadinene 14.4%
  • α-Cadinol 13.1%
  • T-Muurolol 10%
  • γ-Cadinene 8.3%
  • α-Muurolene 5.1%
  • γ-Muurolene 3.8%
  • Elemene 2.0%
  • α-Cadinene 1.3%
  • Terpinyl acetate 1.1%
  • other components 15.9%

構成成分の効果・効能・作用

α-ピネン

α-Pinene

α-ピネン
  • IUPAC名
    (+)-α-Pinene: (1R,5R)-2,6,6-trimethylbicyclo[3.1.1]hept-2-ene
    (-)-α-Pinene: (1S,5S)-2,6,6-trimethylbicyclo[3.1.1]hept-2-ene
  • 分子式
    C10H16
  • 分子量
    136.23 g/mol
  • CAS No.
    (+)-α-Pinene: 7785-70-8
    (-)-α-Pinene: 7785-26-4
  • 分類
    二環式モノテルペン

α-ピネンの効果・効能・作用

in slico in vitro ex vivo in vivo
Non-clinical Clinical
Mice Rats Guinea Pigs Human
Stress Reduction
Anti-bacterial Effects
Anti-inflammatory Effects

ストレス軽減 (Stress Reduction)

α-ピネンの香りを吸入したマウスの脳腫瘍が小さくなった一方、α-ピネン添加によるメラノーマ細胞の増殖はみられなかったことから、心理的な影響が考えられることが報告されました。1)

抗菌 (Anti-bacterial Effects)

α-ピネンは青変菌に対して、気体暴露および培地添加の両方において生育阻害効果を示したことが報告されました。2)

抗炎症 (Anti-inflammatory)

RAW264.7細胞においてリポ多糖(LPS)添加により炎症を引き起こす物質である一酸化窒素(NO)の産生が誘導されますが、α-ピネン添加によりNO産生が抑制されることが報告されました。3)

  • 1)Kusuhara et al., Biomedical Research, 2012
  • 2)岡村、木材保存、
  • 3)Kwak et al., Journal of Exercise Rehabilitation, 2019

IFRA規制

ヒノキ:
規制なし

※構成成分の規制は、成分の一部を記載

参考文献
ジェニー・ハーディング,精油・植物油ハンドブック,東京堂出版,2010.
大槻真一郎/尾崎由紀子,ハーブ学名語源事典,東京堂出版,2009.
ジェニー・ハーディング,ハーブ図鑑,産調出版,2012.
フレディ・ゴズラン/グザビエ・フェルナンデス,調香師が語る香料植物の図鑑,原書房,2013.
三上杏平,エッセンシャルオイル総覧 改訂版,フレグランスジャーナル社,2010.
小倉謙,植物の事典 ,東京堂出版,昭和32年.
大橋信夫,メディカルハーブの事典 ,東京堂出版,2016年.
ワンダ・セラー, アロマテラピーのための84の精油, フレグランスジャーナル社,1992.
日本アロマ環境協会, AEAJアロマテラピー検定 公式テキスト1級・2級,世界文化社,1999.
ロバート・ティスランド/ロドニー・ヤング, 精油の安全性ガイド, フレグランスジャーナル社, 2018.
バーグ文子, アロマテラピー精油辞典, 成美堂出版, 2022.
アネルズあづさ, 香りを楽しむ 特徴がわかる アロマ図鑑, ナツメ社, 2023.
協力
山本香料株式会社