• コーヒーノキ
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コーヒーノキ

  • 学名
    Coffea arabica
  • 科目
    アカネ科
  • 主な産地
    ブラジル、コスタリカ、メキシコ、ベトナム、コロンビア、エチオピア、グアテマラ、ホンジュラスなど

植物の特徴

コーヒーノキはアカネ科の植物で、栽培されているものは高さ1.5~2mほどまで育ちます。葉はミカンのような葉っぱが下向きに生い茂っています。コーヒーノキにはサクランボのような赤から紫、黄色の果実がなります。私たちが普段目にする「コーヒー豆」は、コーヒーノキの種子を焙煎したもので、生産地でも日本でも多くの工程を経て、私たちが飲み物として知る「コーヒー」が出来上がります。加工工程の順番やかける時間などによって非常に多様な味わいを表現することができ、その奥深さがたくさんの人々を魅了しています。品種はアラビカ種とロブスタ種の2つがメインで、それぞれでさらに細かい品種がたくさん存在しています。また、コーヒー豆は産地によって味わいや香りが異なるため、様々な産地の豆を香り比べたりしながら、自分の好みを見つけるのもコーヒーの一つの楽しみとも言えます。

歴史的背景

コーヒーノキが、いつ、どこで、どのように人々に利用され始めたかについては諸説あり、その正確性は曖昧です。そもそも1000年以上前から、エチオピア南西部で暮らしていた部族が、コーヒーの葉を煎じたり、乾燥した果肉を薬にしたり、刻んだ葉を料理に使っていたという説もあります。
様々な説がある中で、起源説として有名なものは「ヤギ飼いカルディの伝説」です。エチオピアのヤギ飼いの少年カルディが、放し飼いのヤギが夜になっても興奮して飛び跳ねていることを修道僧に相談したところ、山腹に実っていた赤いコーヒーの果実が原因だと判明し、それが睡魔に打ち勝つ秘薬として広まったというものです。カルディが見つけたコーヒーの果実を、イスラム教徒の僧が食べ方に工夫を加え、飲み物として作られたのがコーヒーの始まり、といわれています。
現在のような「焙煎した豆を淹れるコーヒー」は、14世紀にエチオピア東部ハラールという町で生まれたそうです。ハラールは商人たちが取引を行う商都だったため、ここを中心にコーヒーが広まっていき、16世紀初め頃には北上のオスマン帝国の都イスタンブールや、ヴェネツィア、ウィーンを通じてヨーロッパにも伝わっていきました。ヨーロッパでは珍しく貴重な飲み物であったため、当初オスマン帝国では、来訪する各地の王侯貴族をコーヒーでもてなしたり、各地の宮廷で飲んだりすることが流行ったそうです。そんな中キリスト教圏では、黒い見た目が不気味なため悪魔のような飲み物だとみなされ、コーヒー豆の輸入にはローマ教皇の許可が必要でした。しかし、教皇も美味しいものにはあらがうことができず、当時の教皇クレメンス8世は、悪魔の飲み物コーヒーに対して、キリスト教徒となる時の「洗礼」の儀式を行ったといいます。

精油の構成成分

コーヒー
  • コーヒー

  • 全成分名称
    アラビアコーヒーノキ種子エキス
  • INCI
    Coffea Arabica (Coffee) Seed Extract
  • 使用部位
    豆(種子)
  • 抽出方法
    溶剤抽出法
  • 採油率
    0.8-0.9%
  • ノート
    ベース
  • 香りの系統
    スパイス

コーヒー 精油の特徴

コーヒーの豆(種子)から溶剤抽出法によって得られる精油は0.8-0.9%前後で、濃い褐色を帯びた色をしています。香りは私たちのよく知るコーヒーそのものの香りで、香ばしくドライな苦みとともに、奥行きのある甘さがほのかに香ります。私たちの生活にもよく馴染んだ濃厚な深みのある香りが、落ち着きを与えてくれます。コーヒー豆の産地によって精油も香りが異なります。ブレンドの際は、芳醇な甘みを持った精油などと合わせると相性が良いです。特に、日常で触れるようなオレンジやシナモンなどの精油と合わせると、よりリラックスできる香りになるのでおすすめです。

コーヒー おすすめブレンド

10%コーヒー:3滴
10%バニラ:1滴
オレンジスイート:4滴

コーヒーの香ばしさとバニラの甘さに、オレンジを重ねることで明るく奥行きのあるブレンドに。
※コーヒー、バニラは希少かつ香りの強い精油のため、10%希釈し使用しています。

※室内芳香用のレシピです
※直接肌に塗布しないでください

精油の構成成分

  • NoData.

構成成分の効果・効能・作用

IFRA規制

コーヒー:
規制なし

※構成成分の規制は、成分の一部を記載

参考文献
ジェニー・ハーディング,精油・植物油ハンドブック,東京堂出版,2010.
大槻真一郎/尾崎由紀子,ハーブ学名語源事典,東京堂出版,2009.
ジェニー・ハーディング,ハーブ図鑑,産調出版,2012.
フレディ・ゴズラン/グザビエ・フェルナンデス,調香師が語る香料植物の図鑑,原書房,2013.
三上杏平,エッセンシャルオイル総覧 改訂版,フレグランスジャーナル社,2010.
小倉謙,植物の事典 ,東京堂出版,昭和32年.
大橋信夫,メディカルハーブの事典 ,東京堂出版,2016年.
ワンダ・セラー, アロマテラピーのための84の精油, フレグランスジャーナル社,1992.
日本アロマ環境協会, AEAJアロマテラピー検定 公式テキスト1級・2級,世界文化社,1999.
ロバート・ティスランド/ロドニー・ヤング, 精油の安全性ガイド, フレグランスジャーナル社, 2018.
バーグ文子, アロマテラピー精油辞典, 成美堂出版, 2022.
アネルズあづさ, 香りを楽しむ 特徴がわかる アロマ図鑑, ナツメ社, 2023.
潤いのある暮らし研究会,私の暮らしに優しく香る100種類のエッセンシャルオイル,自由国民社,2024.
ジョナサン・モリス、龍 和子,コーヒーの歴史,原書房,2019
増田ユリヤ,コーヒーでめぐる世界史,ポプラ社,2026