• シダーウッド
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シダーウッド

  • 学名
    Cedrus atlantica / Juniperus virginiana
  • 科目
    マツ科 / ヒノキ科
  • 主な産地
    モロッコ、アルジェリア、アメリカなど

植物の特徴

シダーウッドは、主に北半球に分布する針葉樹を中心とする広い範囲の樹木を指す総称で、マツ科やヒノキ科の樹木でいくつかの種類があります。これらは針葉高木の常緑樹で、高さ10~30mほどに育ちます。 シダーの語源は、アラビア語の「力」といわれており、針葉樹の中で最も大きく根をしっかり張る姿は、「偉大な力」を象徴すると考えられています。聖書に豊かさの象徴として登場したり、古くから神聖な儀式や神社などの建築用材に防腐のために使用されてきました。

精油の構成成分

シダーウッドアトラス
  • シダーウッドアトラス

  • 全成分名称
    アトラスシーダー木油
  • INCI
    Cedrus Atlantica Wood Oil
  • 使用部位
    木部
  • 抽出方法
    水蒸気蒸留法
  • 採油率
    2.5~4%(乾燥)
  • ノート
    ベース
  • 香りの系統
    ウッディ

シダーウッドアトラス 精油の特徴

乾燥した木部から水蒸気蒸留法によって得られる精油は2.5-4%前後で、無色~淡黄色を帯びた色をしています。β-ヒマカレンが主な成分で、穏やかであたたかく包み込んでくれるような甘さと深みのあるウッディな香りが特徴です。フローラルのようなわかりやすい甘さではなく、ほのかな甘さを表現したいときにおすすめです。
ほとんどの精油と相性が良いですが、ブレンドの際に入れすぎると甘さが強く出てきてしまうことがあるので、様子を見ながら足していくのがおすすめです。

精油の構成成分

精油の構成成分

※ロット分析データの一例を記載

  • β-Himachalene 41.8%
  • α-Himachalene 16.2%
  • γ-Himachalene 10.0%
  • α-Atlantone 3.3%
  • δ-Cadinene 2.5%
  • other components 26.2%
シダーウッドバージニア
  • シダーウッドバージニア

  • 全成分名称
    エンピツビャクシン木油
  • INCI
    Juniperus Virginiana Wood Oil
  • 使用部位
    木部
  • 抽出方法
    水蒸気蒸留法
  • 採油率
    3-3.8%(乾燥)
  • ノート
    ベース
  • 香りの系統
    ウッディ

シダーウッドバージニア 精油の特徴

乾燥した木部から水蒸気蒸留法によって得られる精油は3%-3.8%前後で、無色~淡黄色を帯びた色をしています。主な成分はセドロールやα-セドレンで、心が落ち着くような、深みのあるウッディな香りです。シダーウッドアトラスに比べて甘さが弱く、少しドライな印象の香りが特徴です。
和名「エンピツビャクシン」と呼ばれており、その名の通り鉛筆の原料として有名です。小学校の頃を思い出すという方もいらっしゃいます。
ほとんどの精油と相性が良く、カラっとしたドライな印象にまとめたいときにベースとして入れるのがおすすめです。

精油の構成成分

精油の構成成分

※ロット分析データの一例を記載

  • Cedrol 26.8%
  • α-Cedrene 25.0%
  • Thujopsene 21.2%
  • β-Cedrene 5.4%
  • α-Chamigrene 2.6%
  • Cuparene 1.3%
  • β-Himachalene 1.3%
  • Bisabolene 1.0%
  • other components 16.7%

構成成分の効果・効能・作用

IFRA規制

シダーウッド・アトラス:
規制なし

※構成成分の規制は、成分の一部を記載

シダーウッド・バージニア:
規制なし

※構成成分の規制は、成分の一部を記載

参考文献
ジェニー・ハーディング,精油・植物油ハンドブック,東京堂出版,2010.
大槻真一郎/尾崎由紀子,ハーブ学名語源事典,東京堂出版,2009.
ジェニー・ハーディング,ハーブ図鑑,産調出版,2012.
フレディ・ゴズラン/グザビエ・フェルナンデス,調香師が語る香料植物の図鑑,原書房,2013.
三上杏平,エッセンシャルオイル総覧 改訂版,フレグランスジャーナル社,2010.
小倉謙,植物の事典 ,東京堂出版,昭和32年.
大橋信夫,メディカルハーブの事典 ,東京堂出版,2016年.
ワンダ・セラー, アロマテラピーのための84の精油, フレグランスジャーナル社,1992.
日本アロマ環境協会, AEAJアロマテラピー検定 公式テキスト1級・2級,世界文化社,1999.
ロバート・ティスランド/ロドニー・ヤング, 精油の安全性ガイド, フレグランスジャーナル社, 2018.
バーグ文子, アロマテラピー精油辞典, 成美堂出版, 2022.
アネルズあづさ, 香りを楽しむ 特徴がわかる アロマ図鑑, ナツメ社, 2023.
参考文献
ジェニー・ハーディング,精油・植物油ハンドブック,東京堂出版,2010.
大槻真一郎/尾崎由紀子,ハーブ学名語源事典,東京堂出版,2009.
ジェニー・ハーディング,ハーブ図鑑,産調出版,2012.
フレディ・ゴズラン/グザビエ・フェルナンデス,調香師が語る香料植物の図鑑,原書房,2013.
三上杏平,エッセンシャルオイル総覧 改訂版,フレグランスジャーナル社,2010.
小倉謙,植物の事典 ,東京堂出版,昭和32年.
大橋信夫,メディカルハーブの事典 ,東京堂出版,2016年.
ワンダ・セラー, アロマテラピーのための84の精油, フレグランスジャーナル社,1992.
日本アロマ環境協会, AEAJアロマテラピー検定 公式テキスト1級・2級,世界文化社,1999.
ロバート・ティスランド/ロドニー・ヤング, 精油の安全性ガイド, フレグランスジャーナル社, 2018.
バーグ文子, アロマテラピー精油辞典, 成美堂出版, 2022.
アネルズあづさ, 香りを楽しむ 特徴がわかる アロマ図鑑, ナツメ社, 2023.