β-カリオフィレン
β-Caryophyllene

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- IUPAC名
- (1R,4E,9S)-4,11,11-trimethyl-8-methylidenebicyclo[7.2.0]undec-4-ene
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- 分子式
- C15H24
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- 分子量
- 204.35 g/mol
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- CAS No.
- 87-44-5
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- 分類
- 環式セスキテルペン
含有される精油
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ブラックペッパー 24.7%
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メリッサ 17.2%
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イランイラン・コンプリート 14.9%
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イランイラン・サード 13.8%
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イランイラン・セカンド 10.9%
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シナモン 6.7%
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クローブ 6.6%
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ジュニパーベリー 5.6%
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セージ 4.9%
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イランイラン・エクストラ 4.4%
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イランイラン・ファースト 3.9%
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ローズマリーシネオール 3.8%
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パチュリ 3.5%
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フランキンセンス 3.2%
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ラベンダー 3.0%
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マジョラム 2.1%
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ホーリーバジル 2.0%
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クラリセージ 1.8%
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ラバンジン 1.4%
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ニアウリ 1.4%
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ローズマリーカンファ― 1.3%
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ヘリクリサム 1.2%
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メイチャン 1.1%
※含有率(GC%)は分析データの一例を記載
β-カリオフィレンの効果・効能・作用
in slico | in vitro | ex vivo | in vivo | ||||||
Non-clinical | Clinical | ||||||||
Mice | Rats | Guinea Pigs | Insects | Rabbits | Human | ||||
Anti-depressant Effects | ○ | ||||||||
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Anti-oxidant Effacts | ○ | ||||||||
Neuroprotective Effects | ○ | ||||||||
Anti-inflammatory Effects | ○ | ||||||||
Wound Healing Effects | ○ | ||||||||
Analgesic Effects | ○ |
抗うつ(Anti-depressant Effects)
うつ病モデルマウスにおいてβ-カリオフィレン接種によりうつ病様行動の時間が減少したことが報告されました。1)
抗酸化 (Anti-oxidant Effects)
ヒト神経芽細胞腫SH-SY5Y細胞において、神経毒として知られるMPP添加による活性酸素種の発生がβ-カリオフィレンを添加することで抑制されたことが報告されました。2)
神経保護 (Neuroprotective Effects)
ヒト神経芽細胞腫SH-SY5Y細胞において、塩化カドミウムによるアポトーシス誘導がβ-カリオフィレンを添加することで抑制されたことが報告されました。3)
抗炎症 (Anti-inflammatory Effects)
ラット創傷部において、β-カリオフィレン塗布により炎症性サイトカインの発現が抑制されることが報告されました。4)
創傷治癒 (Wound Healing Effects)
マウスより摘出した線維芽細胞およびケラチノサイトにおいて、β-カリオフィレン添加により細胞遊走が亢進されたことが報告されました。5)
鎮痛 (Analgesic Effects)
疼痛モデルマウスにおいて、β-カリオフィレン接種により足裏への刺激に対する忌避行動の閾値が回復したことが報告されました。6)
- 1) Bahi et al., Physiology & Behavior, 2014
- 2) Wang et al., Biomedicine & Pharmacotherapy, 2018
- 3) Mannino, et al., Int. J. Mol. Sci., 2023
- 4) Gushiken et al., Oxidative Medicine and Cellular Longevity, 2022
- 5) Koyama et al., Plos One, 2019
- 6) Kuwahata, et al., Pharmacology & Pharmacy, 2012