シトラール
Citral

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- IUPAC名
- (2E)-3,7-dimethylocta-2,6-dienal
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- 分子式
- C10H16O
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- 分子量
- 152.23 g/mol
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- CAS No.
- 5392-40-5
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- 分類
- モノテルペン(アルデヒド類)
シトラールの効果・効能・作用
in slico | in vitro | ex vivo | in vivo | ||||||
Non-clinical | Clinical | ||||||||
Mice | Rats | Guinea Pigs | Insects | Rabbits | Human | ||||
Stress Reduction | ○ | ||||||||
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Anti-bacterial Effects | ○ | ||||||||
Anti-cancer Effects | ○ | ||||||||
Anti-inflammatory Effects | ○ | ||||||||
Anti-oxidant Effects | ○ |
ストレス軽減 (Stress Reduction)
4℃環境下で寒冷ストレスを与えたマウスにおいて、シトラール投与群では脳内モノアミン量増加が抑制されたことが報告されました。1)
抗菌 (Anti-bacterial Effects)
コウジカビを培地で生育させ、シトラールを添加したところ他の精油成分と比較して高い抗菌活性を示し、また複数の真菌に対して活性の持続時間も長いことが報告されました。2)
抗癌 (Anti-cancer Effects)
ヒト乳癌由来の3次元培養細胞にシトラールを与えると濃度依存的に細胞集合体が小さくなることが報告されました。さらにアポトーシス細胞を検出するために利用されるAnnexinV/7AADフローサイトメトリーを用いた実験において、シトラール添加によるアポトーシスの増加が報告されました。3)
抗炎症(Anti-inflammatory Effects)
黄色ブドウ球菌を感染させたヒト白血球において、増加した炎症性サイトカイン量がシトラール添加により抑制されたことが報告されました。4)
抗酸化(Anti-oxidant Effects)
ヒト正常肝細胞L-02へのシトラール添加により、スーパーオキシド消去活性を持つSOD1や脂質ペルオキシドを還元するGPx1の発現量が増加したことが報告されました。5)
- 1) Fukumoto et al., Stress and Health, 2008
- 2) 岡村、木材保存、2002
- 3) Nigjeh et al., BMC Complementary and Alternative Medicine, 2018
- 4) Oliveira et al., Scientific Reports, 2021
- 5) Shi et al., Food & Nutrition Research, 2016