カンフェン
Camphene

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- IUPAC名
- 2,2-dimethyl-3-methylidenebicyclo[2.2.1]heptane
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- 分子式
- C10H16
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- 分子量
- 136.23 g/mol
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- CAS No.
- 79-92-5
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- 分類
- 二環式モノテルペン
含有される精油
※含有率(GC%)は分析データの一例を記載
カンフェンの効果・効能・作用
in slico | in vitro | ex vivo | in vivo | ||||||
Non-clinical | Clinical | ||||||||
Mice | Rats | Guinea Pigs | Insects | Rabbits | Human | ||||
Anti-oxidant Effects | ○ | ||||||||
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Analgesic Effects | ○ | ○ | |||||||
Anti-cancer Effects | ○ | ○ |
抗酸化 (Anti-oxidant Effects)
ラット肺胞マクロファージにおいて、酸化剤として知られるt-BHP刺激による脂質酸化、NO産生、ROS産生が、カンフェン添加によって抑制されることが報告されました.1)
鎮痛 (Analgesic Effects)
ヒト胎児腎由来(HEK)tsa201細胞株において、痛覚の伝達に関わるT 型カルシウムチャネルを阻害することが報告されました.さらに同報告において、炎症性疼痛モデルマウスの前脚舐め行動の減少や温熱性痛覚過敏度が軽減することが報告されました.2)
抗癌 (Anti-cancer Effects)
マウス悪性黒色腫細胞株 B16F10-Nex2やヒト悪性黒色腫(リンパ節)細胞株 A2058、ヒト白血病細胞株 HL-60などの様々な癌細胞に対して細胞毒性を示し、カンフェン添加によってクロマチンの凝集、DNAの断片化が生じていることからアポートシスを引き起こすことが示唆されました.さらに同報告において、メラノーマモデルマウスへのカンフェン注射によって腫瘍の拡大が抑制されることが報告されました.3)
- 1) Tiwari and Kakkar, Toxicology in Vitro, 2009
- 2) Gadotti et al., Molecular Brain, 2021
- 3) Girola et al., Biochemical and Biophysical Research Communications, 2015