ボルネオール
Borneol

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- IUPAC名
- 1,7,7-trimethylbicyclo[2.2.1]heptan-2-ol
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- 分子式
- C10H18O
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- 分子量
- 154.25 g/mol
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- CAS No.
- 507-70-0
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- 分類
- 二環式モノテルペン(アルコール類)
※含有率(GC%)は分析データの一例を記載
ボルネオールの効果・効能・作用
| in slico | in vitro | ex vivo | in vivo | ||||||
| Non-clinical | Clinical | ||||||||
| Mice | Rats | Guinea Pigs | Insects | Rabbits | Human | ||||
| Antipruritic Effects | ○ | ○ | ○ | ○ | |||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| Analgesic Effects | ○ | ○ | |||||||
抗掻痒 (Antipruritic Effects)
感覚感受性チャネルTRPA1、TRPM8を発現させたヒト胎児腎由来細胞株HEK293の応答により、ボルネオールはTRPA1を阻害し、TRPM8を活性化することが確認されました。さらに同報告において、複数の掻痒モデルマウスに対してボルネオール投与により掻痒行動が有意に抑制されること、皮膚疾患の患者への外用によるかゆみの軽減が報告されました。1)その他、ボルネオールの抗掻痒作用について複数報告がされています。2)
鎮痛 (Analgesic Effects)
術後疼痛患者に対して、ボルネオール塗布によってVASスコアが有意に低下することが報告されました。さらに疼痛モデルマウスにおいて、TRPM8を介するメカニズムであることが報告されました。3)
- 1) Luo et al., Journal of Ethnopharmacology, 2024
- 2) Tian et al., European Journal of Pharmacology, 2023
- 3) Wang et al., EMBO Molecular Medicine, 2017





