メントール
Menthol

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- IUPAC名
- 5-methyl-2-propan-2-ylcyclohexan-1-ol
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- 分子式
- C10H20O
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- 分子量
- 156.26
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- CAS No.
- 1490-04-6
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- 分類
- 環式モノテルペン(アルコール類)
含有される精油
※含有率(GC%)は分析データの一例を記載
メントールの効果・効能・作用
in slico | in vitro | ex vivo | in vivo | ||||||
Non-clinical | Clinical | ||||||||
Mice | Rats | Guinea Pigs | Insects | Rabbits | Human | ||||
Analgesic Effects | ○ | ○ | |||||||
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Anti-inflammatory Effects | ○ | ||||||||
Wound Healing Effects | ○ | ||||||||
Breathing Comfort | ○ |
鎮痛 (Analgesic Effects)
ヒト胎児腎由来細胞株HEK293において、活性化された刺激感受性チャネルTRPV1がメントール添加により活性抑制されることが報告されました。また、被験者に対する評価において、TRPV1を活性化することで知られるバニリルブチルによる皮膚感覚刺激がメントール塗布により感覚刺激スコアが下がることが報告されました。1)
抗炎症 (Anti-inflammatory Effects)
胃潰瘍モデルラットにおいて、メントール投与群では胃潰瘍炎症部の面積が小さくなり、炎症性サイトカインレベルが低下することが報告されました2)
創傷治癒 (Wound Healing Effects)
ラットの皮膚創傷部において、メントール配合クリーム塗布群では創傷部の改善が促進され、炎症性サイトカインレベルが低下すること、また細胞増殖マーカーの発現が増加することが報告されました3)
呼吸快適性 (Breathing Comfort)
被験者に対して、高強度ランニング時のメントール水摂取が呼吸快適度(Breath Comfort)を向上させ、また持久力を向上させることが報告されました。4)
- 1) Takaishi et al., The Journal of Physiological Sciences, 2016
- 2) Rozza et al., PLoS One, 2014
- 3) Rozza et al., Pharmaceutics, 2021
- 4) Tsutsumi et al., European Journal of Sport Science, 2023