ミルセン
Myrcene

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- IUPAC名
- 7-methyl-3-methylideneocta-1,6-diene
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- 分子式
- C10H16
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- 分子量
- 136.23 g/mol
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- CAS No.
- 123-35-3
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- 分類
- モノテルペン
含有される精油
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レモングラス 15.3%
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ジュニパーベリー 12.2%
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フランキンセンス 8.3%
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ローズマリーカンファ― 3.3%
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パイン 2.9%
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ゲットウ 2.7%
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サイプレス 2.5%
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グレープフルーツ(圧搾) 2.3%
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スイートオレンジ(圧搾) 2.2%
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プチグレン 2.0%
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ユズ(圧搾) 2.0%
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ユズ(水蒸気蒸留) 1.9%
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ユズ(溶剤抽出) 1.9%
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マンダリン 1.8%
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カルダモン 1.7%
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レモン(フロクマリンフリー) 1.6%
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レモン(圧搾) 1.6%
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ローズマリーベルべノン 1.4%
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ライム 1.4%
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ビターオレンジ(圧搾・フロクマリンフリー) 1.3%
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ブラックペッパー 1.3%
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ローズマリーシネオール 1.2%
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タイム 1.1%
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クロモジ 1.0%
※含有率(GC%)は分析データの一例を記載
ミルセンの効果・効能・作用
in slico | in vitro | ex vivo | in vivo | ||||||
Non-clinical | Clinical | ||||||||
Mice | Rats | Guinea Pigs | Insects | Rabbits | Human | ||||
Anti-oxidant Effects | ○ | ○ | ○ | ||||||
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Anti-inflammatory Effects | ○ | ○ | |||||||
Anti-cancer Effects | ○ |
抗酸化 (Anti-oxidant Effects)
ヒト皮膚線維芽細胞NHDFにおいて、UVB照射することで生成された活性酸素(ROS)レベルが、ミルセン共存下では濃度依存的に低減することが報告されました。1)
その他、ミルセンの抗酸化作用に関して複数報告されています。2) 3)
抗炎症(Anti-inflammatory Effects)
ヒト軟骨細胞HCHにおいて、ミルセンは炎症誘発性サイトカインであるIL-1βによるNO産生を抑制することが報告されました。4)
炎症性腸疾患モデルマウスにおいて、ミルセン投与によりDAIスコア(Disease Activity Index Score)の減少、結腸長さの回復が確認されました。ヒト大腸腺癌細胞HT-29において、TNF-α誘発によるCOX-2、CXCL-1、IL-8mRNA発現がミルセン添加により発現抑制されたことが報告されました。5)
抗癌(Anti-cancer Effects)
ヒト由来癌細胞Helaに対して、細胞毒性を有することが示されました。さらに細胞遊走、細胞増殖速度の抑制、細胞形態の変化への影響が報告されました。6)
- 1) Hwang et al., The American Journal of Chinese Medicine, 2017
- 2) Ciftci et al., Toxicology and Industrial Health, 2011
- 3) Ciftci et al., Neurochemical Research, 2014
- 4) Rufino et al., European Journal of Pharmacology, 2015
- 5) Almarzooqi et al., Molecules, 2022
- 6) Pincigher et al., Molecules, 2023