消費者の意識実態調査 (睡眠満足度と肌意識、睡眠の質向上の行動)
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睡眠に不満足な人は睡眠の質と肌状態との関連を意識
昨今、睡眠が私たちの健康やパフォーマンスに与える影響に関する話題を耳にする機会が増えていますが、睡眠と肌意識の関連についての消費者意識を調査したところ、睡眠の質や満足度と肌意識に関連があることがわかりました。
図1は睡眠満足度と自身の肌見え意識に関するアンケートの結果ですが、睡眠満足度が低い方は自身の肌に対して21.8%が『老けて見える』と感じており、睡眠満足度が高い、あるいはどちらでもない方よりも『老けて見える』と感じている方が多い傾向がみられました。
一方、図2は睡眠に不満足な意識をもつ方を対象にした睡眠と肌状態の関係に関するアンケートの結果ですが、実に78.3%が睡眠の質は翌日の肌状態に関係すると感じていることが明らかとなりました。前回の調査レポートでは翌朝の肌状態が睡眠満足度の指標の1つになっていることを報告しており(1)、睡眠に不満足な方は、特に睡眠の質と肌意識の関連性を感じていることがみえてきます。図1. 睡眠の満足度と自分の肌に対する見解の関係性
図2. 睡眠と翌日の肌状態の関係について
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睡眠の質向上の行動実態。習慣化への鍵は「手軽さ」
睡眠の質向上のための行動や食べ物等様々な対策がありますが、実際にどのような対策が取られているのでしょうか。
図3は、睡眠に不満足な意識をもつ方を対象にした睡眠の質向上のための行動実態のアンケート結果ですが、 「入浴」が86.4%ともっとも多く、そのうち57.3%は「ほぼ毎日取り入れている」ことが明らかとなりました。その他「温かい飲み物を飲む」が72.3%、「昼寝をする」67.1%が上位となります。睡眠に不満足な方は、体温調整や睡眠環境を整えるといった、入眠に向けてスイッチを切り替えるために様々な行動を取り入れている実態が明らかとなりました。一方で、「入浴をする」を除くと毎日継続している行動は少なく、男性57.7%、女性52.6%が「面倒/ストレスに感じている」と回答しており、より手軽な行動が良眠への鍵であることが伺えます。
図3. 睡眠の質向上のための行動実態
図4. 良眠のための行動に対する消費者意識
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いつものバスタイムに香りをプラス
睡眠の確保は、私たちの心身の健康を維持するためにとても大切であり、しっかりと深い睡眠をとることで健康な肌の維持に繋がるといわれています。(2)今回のアンケート結果では、睡眠の質向上には入浴が取り入れやすい傾向にあり、香りに関する行動を取り入れている方は少ないという実態が明らかとなりました。香りを感じる「嗅覚」は五感の中で脳に直接働きかけ、好きな香りは副交感神経を優位にし、リラックスさせると言われています。入浴で就寝前の体を温め、入浴剤やバスグッズで好きな香りをプラスし、睡眠の質向上を目指してみてはいかがでしょうか。