圧搾法(コールドプレス)

圧搾法(コールドプレス)

圧搾法は、原料の植物に含まれる香り成分を、植物を押しつぶして抽出するシンプルな方法です。

圧搾して得られた成分は、水と精油に分かれます。主に、柑橘類(ユズ、レモンなど)に使われる抽出方法であることから、水の部分は果汁として飲料などに使われたりしています。

水蒸気蒸留法と比べて、熱を加えていないので香り成分の変化が少なく、植物の香りそのものに近い香り成分が得られる特徴を持っていますが、不純物も多く品質が安定しにくく、抽出する精油によって使い分けが重要になってきます。

圧搾法(コールドプレス)
参考文献
ジェニー・ハーディング,精油・植物油ハンドブック,東京堂出版,2010.
大槻真一郎/尾崎由紀子,ハーブ学名語源事典,東京堂出版,2009.
ジェニー・ハーディング,ハーブ図鑑,産調出版,2012.
フレディ・ゴズラン/グザビエ・フェルナンデス,調香師が語る香料植物の図鑑,原書房,2013.
三上杏平,エッセンシャルオイル総覧 改訂版,フレグランスジャーナル社,2010.
小倉謙,植物の事典 ,東京堂出版,昭和32年.
大橋信夫,メディカルハーブの事典 ,東京堂出版,2016年.
ワンダ・セラー, アロマテラピーのための84の精油, フレグランスジャーナル社,1992.
日本アロマ環境協会, AEAJアロマテラピー検定 公式テキスト1級・2級,世界文化社,1999.
協力
山本香料株式会社