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ニュースリリース
2023.08.28

ライフスタイルブランド「THREE」の研究機関THREE ホリスティックリサーチセンターと愛知学院大学が共同研究をスタート

ポーラ・オルビスグループの株式会社ACRO(本社:東京都品川区、社長:宮﨑稔章)内のTHREE ホリスティックリサーチセンターは、愛知学院大学(本所:愛知県日進市、学長:引田弘道)と共同で、精油が及ぼす心理的・生理的影響を呼吸や心拍変動を通して明らかにする研究開発を2023年7月1日よりスタートさせました。

本取組の背景

THREEでは自分本来の美しさを引き出すことを目的に、心・からだ・肌のすべてへ働きかけるホリスティックなアプローチで製品開発を行っています。特に植物の芳香成分である精油について産地や収穫時期、抽出方法にまでこだわり自然の恵みを最大限に取り入れています。精油が実際にどのように私たちの心・からだ・肌へ働くのか、私たち自身の心はどのように外的環境に応答しているのか。ホリスティックケアの概念を掘り下げる取組の一つとして、心理的・生理的な研究に着目しました。

 

愛知学院大学 心理学部では豊富な知見と機器、設備を組み合わせ、心理学の基礎とこれからの未来へ向けて幅広く教育・研究が行われています。その一部として脳波、呼吸、心電図などの生体情報をもとにした研究も盛んであり、これらの情報から心の動きを解析しています。

榊原研究室では心拍変動・呼吸・血圧などの変化を解析することで自律神経の動きやリラクセーション反応について研究が行われています。私たちの体内では様々な外的・内的要因に対して自律神経(交感神経と副交感神経)の調節作用が働き、これらは心臓の拍動にも影響を与えます。安静時の心拍リズムは一定ではなく、拍動速度の増減を繰り返す“ゆらぎ”の状態にあります。このゆらぎを「心拍変動」と呼び、図1のようなグラフで表現されます。リラクセーション時にはこの変動幅が大きくなり、またスペクトル解析における周波数からも自律神経の働きを読み取ることができます(図2)。

 

THREEではこの生体情報を用いた研究を香りの領域に対して、共同研究を実施することで、精油が心とからだにもたらす働きをより深く解き明かすことを目指します。

図1.心拍変動の測定.心電図のR波を1つ1つ計測しR波が発生した時点でプロットすると心臓の拍動間隔のゆらぎ,すなわち心拍変動が観察できる(図上段).心臓の拍動リズムを決めるペースメーカ(洞房結節)は交感神経と副交感神経(迷走神経)の入力を受けるため,瞬時心拍数がさまざまに変化する.心拍変動を分析することによって主に副交感神経の活動を評価することができる.

図2.心拍変動の分析によるリラクセーション反応の評価.心臓の拍動のペースは交感神経と副交感神経(迷走神経)の影響を受けて常にゆらいでいる.このようなゆらぎを心拍変動とよぶ.安静時において一定程度観察されるが(上段左図),リラクセーションの状態が引き起こされると心拍変動は著しく増大するようになる(上段右図).スペクトル分析によって心拍変動の波形を解析すると,さまざまな条件における心拍変動の特徴(周波数と振幅)を評価することができる。リラクセーションの状態では,0.1 Hz(10秒)程度のゆっくりとした心拍変動が優勢になることが知られている(下段右図).

本取り組みの成果は、ライフスタイルコスメブランドであるTHREEにおいて新たな付加価値として今後の商品に活用され、また、広くホリスティックケアの分野の発展に貢献することが期待されます。

  • 「THREE ホリスティック リサーチセンター」について

    「精油」をはじめとする植物から得られる恵みと心・からだ・肌の関係を探求し、地域社会との取り組みを通じた新たな価値を創出・発信することを目的に2022 年 09月 02日 ACRO内に設立しました。
    人の在り方にとどまらず、環境や社会の在り方も踏まえた半歩先の価値を創出・発信することで、「THREE」のさらなる進化に向けた重要な役割を担っていきます。

  • ブランドについて

    THREE

    「心・からだ・肌」のすべてに、ホリスティックにアプローチするTHREE。
    スキンケア・ヘアケア・ボディケアには、精油をはじめとする天然の植物成分をふんだんに使用し、心地よさと効果を追求。
    メイクアップでは、モードとナチュラルが生みだすニューベーシックを表現。
    自然と調和し、その人らしい美しさを最大限に引き出すホリスティックケアとメイクアップを、一人ひとりが心地よさで満たされるように発信します。

  • 愛知学院大学

    愛知学院大学は現在、10学部16学科と、短期大学部1学科、大学院9研究科を有し、中部地区でも有数の規模と充実した内容を誇っています。愛知学院大学では社会の変化に対応した教育研究活動を推進し、時代が求める人材の育成に取り組んできました。「行学一体」の人格形成に努め、「報恩感謝」の生活ができる社会人の育成を建学の精神とし、よりよい社会の実現に尽力できる人となる教育を目指しています。

  • 愛知学院大学心理学部

    1970年に開設された心理学科で臨床心理士・公認心理師をはじめ多数の人材を輩出してきた後、2022年4月に「心理学部」が新設されました。心理学の知見を強みとして、産業や行政、医療・福祉・教育など、幅広い分野で活躍できる人材を育てる学部です。心理学の基礎研究を支える豊富な機器を備えた実験室や生体情報を読み取るための充実した施設を擁し、心理学とデータサイエンス・ヒューマンスキルを組み合わせた幅広い教育と研究を行っています。

  • 愛知学院大学心理学部榊原研究室

    リラクセーション(ストレスマネジメント法やリラクセーション刺激)の効果を心理生理学的な手法で検討しています。心拍変動・呼吸・血圧などに反映される自律神経の指標を分析することで生体反応のメカニズムを調べ、効率の良いリラクセーション手順の確立や日常生活・臨床現場で用いることができる手続きの提案を目指しています。自分の心拍を確認しながら呼吸と心拍を整える心拍変動バイオフィードバック法の効果やその活用、同様のリラクセーション効果が得られる方法などについて研究を行っています。

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