消費者の意識実態調査 (からだ・心の悩みと香り)
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からだ・心の悩みの1位は「肩こり・腰痛」、女性は多くの悩みを抱える
近年、働き方やライフスタイルの変化、新しい価値観への転換が求められたり、私たちを取り巻く環境はめまぐるしく変化しています。からだ・心、肌の悩みについて調査したところ、約8割の人が何かしらの悩みを抱えており、からだ・心については「肩こり・腰痛・頭痛・めまい」といったからだの悩みが1位であることがわかりました。心の悩みとしては「気分がすぐれない・イライラする」「ストレス」が続いています。さらに「疲れがとれない・だるい」「不眠・寝つきが悪い・眠りが浅い」といった回答も上位にランクインしています。
また複数回答の調査において、女性は5.2項目、男性は2.7項目を選択しており、女性は男性と比較し抱える悩みが多い傾向があることから、女性は自分の悩みに対する関心が高いことが伺えます。
図1:からだ・心の悩み、肌悩みについて
図2:からだ・心の悩みについて
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肌悩みに関しては、前回の肌悩みと香りの嗜好性に関する消費者意識調査で男女差や商品カテゴリー別の「天然由来の香り」の重視度について報告しています。
肌悩みと香りの嗜好性についての消費者調査はこちら:
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きっかけは「ナチュラル」「身近な人の薦め・使用」、「切替え」「リラックス」を求める
前回の肌悩みと香りの嗜好性に関する消費者調査において、空間系製品や香水等のアイテムでは精油をはじめとした「天然由来の香り」を重視する人が多い傾向があることがわかっていますが、どのようなきっかけでそれらのアイテムを使用し始めたのでしょうか。
天然由来の香りが入った製品を使い始めたきっかけに関する調査では「ナチュラル・自然なものを使いたい」が男性・女性共に多く、専門家や家族・パートナー等身近な人の「薦め」、身近な人が「使っていて良かった」が続きます。実際の回答者の声として「疲れた時、心身の不調を感じた時に薦められ、香りの心地良さや効果を感じた」といった意見も見られました。
図4はどのようなタイミングで天然由来の香りが入った空間系製品を使用しているかという調査結果ですが、「気分を変えたいとき」「ストレスがあるとき」「心が沈んだとき」が上位にランクインしています。カラーグラフの左側は男女の内訳を示しています。男性は「家にいるとき」「夜寝るとき」がトップですが、一方女性は「気分を変えたいとき」「家にいるとき」「ストレスがあるとき」に使用する人と回答した人がトップであることがわかりました。全体として香りの癒しやリラックスを求めている傾向にありますが、その背景は男女に違いがあることが明らかとなりました。
図3:男女別の天然由来の香りが入った商品を使い始めたきっかけ
図4:空間系製品を使用するタイミング
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天然由来の香りに心身の安定を求め日常生活に
今回の調査結果では天然由来の香りが入った製品に「リラックス」 「ストレス軽減」 「安眠」を期待して使用していることが明らかとなりました。
まずは天然由来の香りの心地良さから、癒しや心身の落ち着き、安定として日常生活に取り入れてみてはいかがでしょうか。